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長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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どうなる、楽天

出張に行ってたり、事務作業が多かったりで、なかなかニュースにキャッチアップできていなかったのだが、このところ目に付くのは楽天である。先週金曜には、株価が今年の最安値を更新した。終値でも、一時期1兆円を越えた時価総額は8604億円に落転し、財務的には不安は多い。今年6月上半期の連結売上は358億円だが、有利子負債は4843億円もある。かたやTBSの時価総額は6289億円だが、有利子負債額は同じく今年6月で550億円、持久戦でどちらに分があるかは言うまでもない。

今朝の新聞によると、三木谷氏は楽天を世界で6番目のネット企業と位置づけているらしい。グーグル、イーベイ、日米ヤフー、アマゾンの次である。しかし、目標を掲げるのは結構だが、ドメスティックなショッピングモールサイトがこのあたりの企業と比肩しうるかと言うといかがなものか。現に私は、イーベイは別として、G、A、Yは毎日使い倒しているが、Rにはほとんど近づくことがない。

R30氏の滑る筆は、本件をうまくまとめていて参考になった。
Appleは、ソフトをフリー、コンテンツを他人任せにして、ハードで儲けるというモデルでとりあえず成功した。三木谷氏も、「コンテンツなんて、あんなもの自分で作っちゃダメですよ。世の中にいくらだって転がっているのだから」と、かつて周囲に語っていたという。

今日のギャオのインタビューでは、同氏は、フィーモデル、広告モデル、興行モデル、トランザクションモデルの4種を挙げていたが、いずれも楽天の優位性についてはイマイチに思えた。TBSに寄せる想いの言葉は、ホリエモンの時とあまり変わらず、むしろスマートな分だけ印象は薄かった。やはりコンテンツなのか。

ホリエモンとは対照的な上品なキャラクターで政財界を味方につけてきた観のある三木谷氏だが、何だかここへ来て四面楚歌状態になっている。私としては、田尾氏を解任した際に「自分は知らない。フロントが決めること。」と逃げ腰発言をしていたのが残念だった。最近では、隊長が、ロッテ優勝セールに沸く楽天に違和感を表明していたが、その違和感の裏づけ調査をしていている器用な人もいた。
by phasegawa | 2005-10-31 00:05 | issue