長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

<   2005年 01月 ( 12 )   > この月の画像一覧

箱根を走る

b0051385_21255721.jpg妻から私および私と3日違いの長女への誕生日プレゼントという名目で箱根に行く。
いつも渋滞しているし、人が多いから箱根は嫌だ、という私の懸命の制止も聞き入れられることはなく、宮の下の「箱根吟遊」という、全館にアロマの匂いが立ちこめ、エステルームまで配備された、王様のブランチで紹介されそうな妻好みの贅沢な旅館であった。1年先まで予約がいっぱいで13組目のキャンセル待ちだったのにたまたま取れたのよ、と自分の希望が叶ってすっかりはしゃぐ妻。一方の私は、妻から「あんた露骨にうんざりした顔してるわね」と言われる始末。もっとも、テラスに温泉の家族風呂が据え付けられた宿など私も初体験ではあった。
折角の箱根ということで私の関心は山登り。ホテルにチェックイン後、登山鉄道でいったん標高108mの湯本まで降り、改札口から走り始めた。走ると言うにはあまりにノロノロとしたペース、また車の走行量が多いのにビクつきながらであったが、登り続けること53分で標高535mの小湧谷。この日はこれでいったんホテルに帰り、それなりに疲れていたので9時過ぎで寝る。翌朝、まだ暗い6時前に起き、小涌谷から走りを再開。前日でもう大分上っていたのかと思ったが、上り坂は結構続く。43分上って国道1号線最標高874m地点、この辺はかなり寒く、歩道は雪と氷で走行可能な場所が限られる。朝早かったので車が少ないのが幸いだった。見渡す限り人気もなく、誰かとすれ違うこともない一人旅。更に下り中心の20分で標高723mの芦ノ湖元箱根に着く。2日がかりの山登りを湯本から通算すると、距離にして約16kmのところを1時間56分かかった。小田原スタートの駅伝の5区の選手は20.9kmを1時間9~16分で走りきってしまうので、私はほぼ倍の時間を要したことになる。芦ノ湖畔まで来て初めて冨士山が見える。雪で真っ白。遠くから見れば神々しいが、山小屋は人が生きていられる環境ではあるまい。元箱根から帰りのバスを待つ30分が身体が冷えてつらかった。静まりかえった杉並木の上の方からゴキッという変わった音が聞こえた。ホテルに戻って温泉にのんびり浸かる。湯船の中では快適だったが、あがってしばらく経つと、ふくらはぎと膝がかなりの筋肉痛で、階段の上り下りが難儀になっていた。やはり上り坂は足の負担が重い。
箱根は相変わらずあまり好きになれないが、テレビでしか見たことがなかった登りの全コースを実際に自分の足で確認できたのは収穫だった。機会があれば、休まず一気に上ること、また、車道ではなく石畳が残る旧街道コースも試してみたい。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-30 21:37 | run

復調の日

6時、起床。2日で24時間近く眠ったせいか、すこぶる快調な目覚め。もはや熱も何の不調もないと確信。一昨日の吐き気が嘘みたい。ちょっと寝れば治る。心身共にまったく単純な構造のようだ。
9時半-13時半、社員面談。賞与査定に関わるものだったが、効率化のために10人を5組に分けて一気に行う。各人の自己設定目標をヒアリングしつつ細かな補充や具体化を確認。こちらからの期待の投げ掛けのつもりが、逆に強い要求を突きつけられたりしてたじろぐ。今回から始めた、同じ紙に双方が手で署名捺印する儀式が、データのやりとりに慣れ親しんだ身に意外に新鮮。ちょっとした緊張が生じる。こういうものは、何しろ惰性にならないことが大切なのだと再認識。何をするかという中身以上に、スタイルを変えることに意味があったりする一例だ。
14時、前職の上司Aさんより突然の電話。「おい、ちょっと困っとるのや。ヤツのケータイおしえろや。・・・」いつ電話をもらってもやはりびびる。永遠に大親分と小僧の関係である。今日は、わが身ではどこをどうやってもどうしようもないことを確認して胸をなでおろす。
16時半-18時、業界団体定例会合。某九州家電量販チェーンの本部機能が東京に移ったということで着任されたばかりの書籍を含むOA課担当課長がご来訪。600店余りの店舗のうち書籍を扱っているお店は現在28店。現状が中途半端であったとの反省のもと、今後は見直しをかけ、集客のためにも良い棚を作るつもりであるとのご決意を伺う。薄型液晶テレビで大きく稼ごうという企業が本の売上にどこまで力を注げるかは実際は難しいところだろう。SE社の佐々木さんが言っていた通り、毎日新製品が届く製品ジャンルは他にないはずだ。それをチャンスと思うか、リスクと思うか。チャンスと思った人が報われる市場であって欲しい。きばりんしゃい、九州企業。
19時-20時、妻実家宅。残業の妻に代わり、娘の食事に付き合う。長女は間食のチョコが多過ぎたようでなかなかご飯を食べない。私より食べさせるのが上手い義母に子供を任せっ放しにして、私は頂いたにごり酒を一人痛飲。いつものことながら恐縮する。
21時、娘二人を寝かしつける。最近の我が家の流行歌。「ちょーっと ぱーさん ぐーすけ ちょーだい かーみにくるんで ちょーだい ちょーだい ぐるりとまわって じゃんけんぽい。」NHK教育の「にほんごであそぼ」の影響である。彼らは、平家物語にも宮沢賢治にも野村萬斎にもほとんど関心を示さないが、コニちゃんの存在とこの手のわらべ歌には反応する。
23時、メール処理、この日記。風邪で寝てたら何もできなかった。健康はありがたい。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-28 00:06 | diary

体調不良

咳が直ったと思ったら発熱に苦しむ。昨日は昼過ぎから吐き気に襲われ、たまらず17時頃で早退する。帰宅したのが18時頃。すぐに布団敷いて寝て、翌朝7時まで眠った。それでもまだ寝たりない気がする。熱は37度程度が続く。なぜこうも簡単に風邪をひくのか。我が身ながら腹立たしい。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-26 10:30 | diary

一周忌

b0051385_10463693.jpg亡母の法要のために日帰りで新潟へ行く。朝、半分寝ぼけている長女に、一緒に行くか?と尋ねたところ、行く、と言うので2人で上野駅へ走る。2歳の子供の意志を尊重するというのも親の躾としていかがなものか。幸い面倒を見るといってもオムツを一度替える位で、新幹線のトイレで糞もでき、泣いたりグズったり経の最中に走り出すこともなかった。軽率だったのは運動靴を選んでしまったことで、ぐしゃつく雪道のために一瞬にして靴下まで浸水し、読経が響く寺の本堂のストーブで乾かした。寺の配慮で父の三周忌の経まで上げてもらい、今年の公式仏事イベントは終了する。あとは、破損が進み危険な状態にある墓石の一部改修工事になる。中越地震でも墓石は随分倒れたと、足を運んでくれた叔母から話を聞く。また、被災地に送られる救援物資の流れには随分偏りがあったことも聞いた。テレビで集中して報道される長岡や小千谷にはモノが余ってスマトラへ送れるくらい集まっても、より小さな自治体、例えば叔母の住む南魚沼市は不足のままだったりするらしい。車窓から見えるのは例年通りの真白な雪景色だが、雪の下の暮らしを思うと気が塞ぐ。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-23 11:39 | diary

月次決算

12月の月次試算表が1月14日に完成した。従来1ケ月もかかることがあっただけに大幅な時間短縮であり、ひとえに西藤さんの努力の賜物であるが、年の初めから嬉しいニュースである。月次決算は投資家のため、という意見も聞いたが、必ずしも社外の人のためとは思わない。今、自分の収入を依存している会社の財産状態や損益状態がどうなっているのかを知ることは、その会社の社員全員にとって意味があるはずだ。会社が儲かって現金が多くなれば、給料を増やすことができる。でも増やしすぎると、カネが足りなくなるから借金をしないといけなかったりする。そもそもカネがないと将来のリターンに向けた自社の投資活動を積極的に行うことができず、ジリ貧になりかねない。在庫や返品に気をつけろ、と言われても具体的な数字の推移を把握できないとピンとこないだろうし、今月がいくらの黒字・赤字かわかったら緊張感も違ってくるのではないか。上場会社であろうがなかろうが、社員数が1人だろうが1,000人だろうが、タイムリーな決算が不要な会社はありえない。次回は2月10日が目標だ。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-19 18:03 | business

中村修二的・メタ認知力

今朝の日経のコラムで西岡幸一氏は、カリスマ経営者のトップダウン型ばかりが正しいとは限らないという文脈で「これまでゴーン氏的な経営力で一兆円の利益を絞り出したとしたら、これからは中村修二的な貢献を組織ですくい上げて同じ成果を生み出す時期だ」と言っていた。

当の中村氏は和解勧告に怒り心頭。以下15日のインタビュー記事。
「私は今後、日本の司法制度のあり方を講演などで訴えていきたい。米国と比べ、こちらが用意した約3,000ページに技術資料を裁判所が読まない点はもちろん、偽証罪や証拠開示義務、承認尋問の扱いの違いなど数々の問題がある。」
(一審判決のときに「日本の子供たちに夢を与えられる」と言ったが)
「実現できずに本当にがっかりだ。和解勧告でわかったのは、日本では相変わらず経営者は殿様で労働者は奴隷だということ。しかし日本人の経営者は1%もいない。残りの99%の人たちは私が裁判を通じて訴えたかったことがわかってくれたはず。つまりサラリーマンも一生懸命努力して優れた発明をすれば、それに見合う報酬を得られる社会が本当に必要だということを理解してくれると思う」

アメリカの経営者の方がよほど殿様なようにも思えるし、中村氏の要求通りの対価を払ったら日亜化学は経営危機に陥りかねないのだから、おそらく日亜化学の労働者達は今頃ホッとしているはずだ。
だが、もともと言動の烈しさ故に田中耕一氏よりもはるかに叩かれそうな中村修二氏であり、こんなところに突っ込みを入れては野暮なのだろう。徳島新聞の社説でも言う通り、今回ひと安心できた企業が、危機感を持たなくてよいわけでもあるまい。

どうかと思うのは、一般論として「サラリーマンの努力に見合う報酬を」と言ったり、「司法制度の改善を」と言っていても時間がかかり過ぎるように感じられるところだ。報酬に賭けるのだったらまずサラリーマンをやめるべきなのではないか。中村氏は今後は発明研究に専念したいと言っているが、日亜を脅かすような企業を自分で作るとか、日亜のライバルに何かを売ることができたらよいのに、と何も知らない私は短絡的に考えてしまう。年商2、000億円で特許を抑えた企業相手に8億円程度の和解金が原資ではどうにも立ち向かえないものなのだろうか。

話は変わるのだが、サラリーマンの処世法として、これも今朝の新聞で「メタ(高次)認知」という心理学用語を知った。自分の行動や認知、思考のパターンを客観的に見て修正する行為を指して言うようだが、要は、組織の中の自分、社会や市場の中における自社企業を外から客観的に見つめて相対化できる能力ということだろう。企業におけるこの反対が「囲い込み」の現象であり、これが真面目で忠誠心に富む一方で組織にぶらさがる会社人間を作ってきた。メタ認知力がある人は、「外」の目線で自分や自社を見ることで、独創的なアイディアを生む。製品開発や戦略の発想も外との関係性において価値を認識できる。個人がメタ認知力を鍛えるためには、自身の内省化を習慣付けることが有効になる。

私が発明に理解のない文系人間で、弱小ながらも経営側の立場に立ってしまっているせいだろうか。なにしろ個人が内省する意識が気になる。それで日頃の社内での口癖が「謙虚になろう」になっている。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-17 23:20 | issue

54'28"

今年の走り初め。気温5℃、雨天の中の佃島コースは、往路28'00"、復路26'28"。プラス材料は、気温が低く体温の上昇を抑えられたこと、雨が降ると私の気分がのること、交通量が少なかったこと、久しぶりに走る時間が取れて解放感に浸れたこと。マイナス材料は、雨が次第に激しくなりウィンドブレーカーや手袋が重く肌にべたついたこと、足場がスリッピーだったこと、復路の向かい風がしんどかったこと、約3週間ぶりで身体が重く感じたこと。はて、運動不足で太ったか。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-16 21:28 | run

アップルが元気

MacWorldで紹介された「シャッフル」や「ミニ」といった用語がオフィス内でも飛び交いまくり、安直な便乗企画も次々出てくる。新製品発表の翌日には四半期過去最高決算ニュースでまた盛り上がる。今日の時価総額は3兆円。日立、東芝、任天堂よりも遥かに大きく、ソニー、ヤフーに匹敵する。これが4年前だと1/4の7千億円。当時は10倍以上の格差のあったソニーに身売りか、とか言われていたのに、形勢大逆転である。業績牽引役のiPodは、9-12月だけで458万台売れ、米国の携帯型音楽プレーヤー市場の65%のシェアだとか。家電のようにおなじみの大企業がひしめいて競い合っている市場で、新規参入したパソコン屋がこうもあっさりシェアを獲得するとは面白い。いろいろ学ぶところがあるように思う。Macのシェアもぜひ伸ばし、神話の新章を作ってもらいたい。
話は飛ぶのだが、昨秋フランクフルトの現代美術館に寄った折の展示物で、マッチョなビキニの黒人が携帯プレーヤーを聞きながら一人お立ち台の上で激しく踊り続けるパフォーマンス・アートを見た。生身の裸体が目の前で精密な動きで激しく踊り、聞こえるのは飛び散った汗を踏むキュッ、キュッという音ばかり。すりこまれたiPodのTVCMの表と裏みたいなのが新鮮で、私は見入ってしまった。私の疑問は、彼はいつ休むのか?というものだったが、一応スケジュールが決まっているようで、一段落すると彼は踊りを止め、タオルを抱えてエレベータに向かった。ところが、そこへ新たな客が来て、終わっちゃったよ、とがっかりした顔を見せた。すかさず黒人ダンサーはニッコリ笑い、またお立ち台の上に駆け上がるのだった。その時の笑顔が爽やかだった。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-14 13:40 | diary

終わらない。。

奥田君から課せられた宿題が終わらない。正月休みはWordに、この三連休もExcel作業に没頭しているが、やるべきことの量に押しつぶされている。先日、電車に置き忘れた本、駅に5回も問い合わせをしたが、出てきていない。本そのものよりも、本に挟んでいた、返事書かなきゃいけない年賀状が気になるのに・・・。今シーズンは新年挨拶ハガキを1枚も書いていない。妻にも、筆王で作ってくれと頼まれているが後回しになってる。旧正月までにはなんとか。簡単に終わらないことは最初からわかっていたのに。というか、ちゃんとゴールを意識できておらず、普段がルーズになっていた自分の自業自得なだけのこと。まあ終わっていなくても少しづつでも前に進んではいるようだし、普段から気をつけなくちゃいけないこともよく自覚できたし、自分のプラスにはなっている。私の担当部門は全体に占めるウェイトがあまり高くなく、作業内容自体も脳力に乏しい私でも時間さえかければ何とかなる気はする。が、私よりもはるかに難易度が高い大量の宿題を抱えている重責者たちもいる。他人に委ねる選択枝もあるだろうに選ぼうとしない。折角の皆の努力が良いかたちで報われて欲しい。もっとも、当面のゴールだって実は単なる通過点に過ぎないとも言える。次から次へ、ぜんぜん終わらない。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-10 23:31 | diary

『希望格差社会』

ああキャッチーだという印象があり、Amazonのレビューで確認してから購入。特に1995年頃以降、日本社会のリスク化、二極化が進んだ結果、将来の自分の職業、所得、結婚などの選択に希望を持てなくなったり、目をそむけようとしたりする人が増えた。増加するフリーターや引きこもり、自殺者の数字をはじめ、雇用や家族、所得のデータやインタビュー調査にそれらが反映されている。暗澹たる現実をしっかり見据えた上で、個人の能力開発の機会を公共的にも補うべきとする。
実はこの本、買ったばかりなのに今朝の大江戸線の車中に置き忘れて失くしてしまい、最後の公共的施策の提言内容が何だったかいまいち記憶に残っていない。だが、多くの読者も政策に何を期待するかの話よりは、「努力が報われない社会」という絶望的な指摘にまずは慄然とさせられるのではないか。嫌な世になったものだと嘆くのか、自分はまだましなほうと安堵するのか。なにくそと奮起するのか、身分相応でいようと自戒するのか。他人の頑張りも挫折もなかなか推し量れず、希望を持てよ、と強要できるものでもないのだろうが、せめて自分においては欲張ることを恐れないでいたい。
[PR]
by phasegawa | 2005-01-07 05:19 | review