長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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カテゴリ:issue( 27 )

ホリエモン報道

ある人が他人のことを「あの人は○○○なんだよね。」とネガティブに言うとき、言っている当の本人が正に○○○そのものとしか思えないケースをしばしば見る。○○○に当てはまりがちな形容としては、「自分勝手」、「冷たい」、「頑固」、「意地悪」、「馬鹿」、「ブサイク」、「デブ」あたりがある。目糞、鼻糞を笑う、ともいうやつだ。

理由として考えられるのは、こんなところではないか。
1. 自分がコンプレックスを感じていることを鏡で見せ付けられたようでイラ立つ。
2. 敵愾心や嫉妬心ゆえに、少しでも自分がマシであると強がりたい。
3. 自分にもそういう一面があることを自覚できておらず、面の皮が厚い。

ホリエモン報道においても似たものを感じる時がある。報道する側のスポットのあて方が歪んでいることもあるのだろうが、あんたがそこまで言うかい、的な発言を目にする。政治家に「ああいうやり方は本来日本にはなじまない。金の力で競争して(経営権を)取っていくやり方でいいのか」とか、財界の親玉に「資本主義の悪い面が出てきた」などと言われると力が抜ける。連日フジの会長宅に取材陣が押し寄せて、「彼のやり方はどうかと思いますねぇ」な話を聞きだそうとしているが、ニッポン放送の社長もどこかのTVでにこやかに答えていた。「彼は元気があっていいんじゃないですか」 どっちでもいいから煮るなり焼くなり好きにして、と言わんばかりのこの清々しさはどうだ。

ところで、日曜のTV「波乱万丈」で堀江氏の生い立ちが紹介され、堀江少年に接する彼の両親がひどく醒めた二人として語られていた。一人息子なのに、こづかいもお年玉ももらえず、テストで満点を取っても、半年間の勉強で東大に受かっても一言も褒めてもらえない堀江少年は、親の愛に飢えた淋しそうな姿で描かれていた。そんな体験が今日の彼をして媚びないキャラクターを形成させたのか。それとも、子供の頃からそういう自立を強いられた環境で生きてきたことが彼の矜持でもあるのか。ともあれ、週刊ポストでは、「破産したらウチに帰って来ればいい。家と土地は俺が守っとる。」という親父さんの温かいコメントが載っていた。
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by phasegawa | 2005-02-23 07:21 | issue

ニッポン放送株

サンデープロジェクトに渦中の堀江氏が出演しているのを見たが、なんだか他の出演者達と話がかみあっていない感じがした。テレビ・新聞の報道とネットではだいぶ乖離があるようだ。以下、ブログを徘徊して気になった点と参考記事など。

1. フジのニッポン放送TOB前の株式取得やライブドアの市場内立会外取引による35%取得はケチがつく可能性はないのか?
isologue by 磯崎哲也事務所:ニッポン放送株式取得とインサイダー取引
ふぉーりん・あとにーの憂鬱:ライブドアのニッポン放送株式は「違法」・・・だなんて、滅相もありません(1)

2. ライブドアが発行したMSCB(転換価額修正条項付転換社債)に伴う同社株希薄化リスクについて。
J_Coffeeの株式投資日記:その時、株価はどう動いたか(9)続・買ってはいけない(ライブドア)

3. フジテレビの対抗策は、同社の経営支配権の確保が目的となるために、ニッポン放送の上場廃止など同社が保有するニッポン放送株の経済価値の毀損を意図したものとなる。そうすると、フジテレビの一般株主の利益に抵触しないのか?
RHEOS REPORT:フジテレビの対応はどうだろうか?

4. フジサンケイグループと事業提携するとしてどこから手をつける?
R30::マーケティング社会時評:またまたぁ、みーんなほりえもんに釣られてぇ~(笑)
江川招子ジャーナル:「新聞・テレビを殺します」 ~ライブドアのメディア戦略

5. 掲示板や社長日記が荒れまくることに象徴されるネット社会は、世の欺瞞を強く糾弾する、ヒマだけど無能ではない人達を飲み込んで集団心理を形成・昇華させているとする見方。
切込隊長BLOG:修正主義者とでも言おうか

堀江批判の中には、堀江氏は投資家であって経営者ではない、金さえあればなんでもできると勘違いしている、といった意見が散見される。なんだか、投資はよくて投機はいけない、の話と同じに聞こえる。あまり目くじらを立てるところではないと思うのだが。

CXグループの株のねじれ現象は何年も前から知っていたのに、私は買いには踏み切れていなかった。資本市場の厳しさや村上ファンドの推進力をも過小評価していた訳で、堀江氏を引っ張り出したところで突っ込みが浅い既存のマスコミと別段変わらない。現実のスピードとダイナミズムについていけてない、自分の甘さを知らされた。
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by phasegawa | 2005-02-13 17:31 | issue

中村修二的・メタ認知力

今朝の日経のコラムで西岡幸一氏は、カリスマ経営者のトップダウン型ばかりが正しいとは限らないという文脈で「これまでゴーン氏的な経営力で一兆円の利益を絞り出したとしたら、これからは中村修二的な貢献を組織ですくい上げて同じ成果を生み出す時期だ」と言っていた。

当の中村氏は和解勧告に怒り心頭。以下15日のインタビュー記事。
「私は今後、日本の司法制度のあり方を講演などで訴えていきたい。米国と比べ、こちらが用意した約3,000ページに技術資料を裁判所が読まない点はもちろん、偽証罪や証拠開示義務、承認尋問の扱いの違いなど数々の問題がある。」
(一審判決のときに「日本の子供たちに夢を与えられる」と言ったが)
「実現できずに本当にがっかりだ。和解勧告でわかったのは、日本では相変わらず経営者は殿様で労働者は奴隷だということ。しかし日本人の経営者は1%もいない。残りの99%の人たちは私が裁判を通じて訴えたかったことがわかってくれたはず。つまりサラリーマンも一生懸命努力して優れた発明をすれば、それに見合う報酬を得られる社会が本当に必要だということを理解してくれると思う」

アメリカの経営者の方がよほど殿様なようにも思えるし、中村氏の要求通りの対価を払ったら日亜化学は経営危機に陥りかねないのだから、おそらく日亜化学の労働者達は今頃ホッとしているはずだ。
だが、もともと言動の烈しさ故に田中耕一氏よりもはるかに叩かれそうな中村修二氏であり、こんなところに突っ込みを入れては野暮なのだろう。徳島新聞の社説でも言う通り、今回ひと安心できた企業が、危機感を持たなくてよいわけでもあるまい。

どうかと思うのは、一般論として「サラリーマンの努力に見合う報酬を」と言ったり、「司法制度の改善を」と言っていても時間がかかり過ぎるように感じられるところだ。報酬に賭けるのだったらまずサラリーマンをやめるべきなのではないか。中村氏は今後は発明研究に専念したいと言っているが、日亜を脅かすような企業を自分で作るとか、日亜のライバルに何かを売ることができたらよいのに、と何も知らない私は短絡的に考えてしまう。年商2、000億円で特許を抑えた企業相手に8億円程度の和解金が原資ではどうにも立ち向かえないものなのだろうか。

話は変わるのだが、サラリーマンの処世法として、これも今朝の新聞で「メタ(高次)認知」という心理学用語を知った。自分の行動や認知、思考のパターンを客観的に見て修正する行為を指して言うようだが、要は、組織の中の自分、社会や市場の中における自社企業を外から客観的に見つめて相対化できる能力ということだろう。企業におけるこの反対が「囲い込み」の現象であり、これが真面目で忠誠心に富む一方で組織にぶらさがる会社人間を作ってきた。メタ認知力がある人は、「外」の目線で自分や自社を見ることで、独創的なアイディアを生む。製品開発や戦略の発想も外との関係性において価値を認識できる。個人がメタ認知力を鍛えるためには、自身の内省化を習慣付けることが有効になる。

私が発明に理解のない文系人間で、弱小ながらも経営側の立場に立ってしまっているせいだろうか。なにしろ個人が内省する意識が気になる。それで日頃の社内での口癖が「謙虚になろう」になっている。
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by phasegawa | 2005-01-17 23:20 | issue

宗教と正義

宗教の力はあなどれない。先月はブッシュの大統領再選の力強い後盾となり、先週は私をして危うくバナナ組の母子X'masパーティでのサンタクロース役を強いるところだった。幸いサンタ役は私よりルックスのいい義妹の彼氏のイギリス人に代わってもらえたのだが、妻の「当然でしょ、クリスマスよ!」の強硬な要求には参った。
そこで、ちらちらと本を読んでみたりしたのであるが、自分の無知を随分知らされた。まず、私は今の今まで新約聖書を新訳聖書と思っていた。キリスト教信者がイスラエルを支持するのは、ユダヤ人がエルサレムに帰還することがキリスト教の教えでもイエス再臨の前提になるからなのだという背景も知らなかった。そもそも一つの造物主の神を信じる点では共通し、人間としてのイエスの存在をユダヤ教もイスラム教も認めているが、信じるに足る絶対的な預言者としては認めていないので争いごとになることも再認識した。
昔、たまたま知り合いになったイラン人の女性が「信仰心がないなんて信じらんない。宗教がないということは『正義』がないということよ。」とプンプン怒っていた。でも、「正義」があったところで、イラクやパレスチナでは今日もイスラム教徒とキリスト教徒が殺し合いをしているわけで、果たして「正義」って何のためにあるの?そうまでして「正義」に忠誠を誓わなくてはならないの?とも思ってしまう。
今朝の日経でも田勢康弘が「何も生まない『正義』病」というコラムを書いていた。正義を争って衝突する世界は良くない。衝突を避け、対話を始めなくてはならない。それにはイスラム教でもキリスト教でもない日本が橋渡しを買って出るべきではないか、と言っている。
何千年も続いてきた宗教対立にいまさら橋渡しとはあまりにおめでたい夢物語ではないか。だが、クリパやって、除夜の鐘ついて、初詣して、奇抜な新興宗教にハマッたり面白がったりして、お調子者の多神教(無宗教?)の不心得者でも案外その柔軟性が世の役に立てるのかも知れない、という理屈は耳に心地よくはある。
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by phasegawa | 2004-12-28 00:10 | issue

紀宮婚約

妻がしみじみ「良かったわねぇ」と繰り返している。
私なぞは、どんなプロセスを経て事ここに至るのか、祝儀がどれだけ出るのか、彼女が家事とかするのか、どれだけ政治利用されてしまうのか、など下衆な関心しか持てない。
妻は、「これであせりを感じる独身女が増えるはず。」とも言う。「では、来年は結婚が増えて、2~3年後には離婚が増えることになるのかね。」と私。
妻、「だいたい結婚しない女って、大して魅力もないくせに自分のことは棚に上げて男の悪いところばっかりあげつらうのよねー。」
私、「でも、人を見る目があるから結婚しないのであって、妥協してたら不幸になってたかも知れない。」
妻、「どうせ私は人を見る目がないわよ。でも、お陰であんたは私と結婚できたんだからいいじゃない。」
私、「・・・」
妻の一部独身女性に対する指摘は、小林秀雄の「道徳について」の一節に通じるのではないか。曰く、「善良な不平家というのがいちばん嫌いだ。いちばん救われないないような印象を受ける。」

小林はこの文の直前でこうも言う。「自信というものは、いわば雪のように音もなく、幾時の間にか積もったようなものでなければ駄目だ。そういう自信は、昔から言うように、お臍の辺りにできる、頭にはできない。頭はいつも疑っている方がよい。むずかしいことだが、そういうのがいちばん健康で望ましい状態なのである。」なるほど。
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by phasegawa | 2004-11-15 02:21 | issue

選挙終わる

青い沿岸部と赤くて広大な内陸部。開票速報番組などでずっと流れていたアメリカの地図だ。大統領候補を支持した層は見事に二極化されていた。5日の日経によれば、出口調査で
知性を重視する人の91%がケリー、
強い指導力を重視する人の87%がブッシュ、
経済重視の80%がケリー、
テロ問題重視の86%がブッシュ、
倫理観重視の80%がブッシュ、
教育重視の73%がケリー、
などのアンケート結果があった。なんと単純な図式。見出しには「再選支えた保守化の波」とある。人の選択はこうも簡単に二分されるものなのか?
16年前にマサチューセッツ州でケリーと副知事、知事コンビだったデュカキスがパパブッシュに敗れた時も、「いかにも自分はリベラルだ。今リベラルははやらない」と敗戦の弁を語っていた。その3年後の湾岸戦争短期終結で支持率のピークを迎えたパパブッシュがその後1年間に一気に景気を悪化させたと批判される中で翌年クリントンに政権を渡した。クリントンはITバブルの勢いで政権を2期続けられたが、パパブッシュ以前まで遡ってカーターを除けば、既に36年前から共和党政権=保守≠リベラルの流れになっていたのだ。
あれ?アメリカって自由の国じゃあなかったの?
そう、アメリカ民主党のリベラルとは、tolerateやgenerousのニュアンスで穏健派の概念。黒人、女性やマイノリティの人権を守り、労働組合にも配慮する。だから、社会福祉重視で大きい政府を志向する。
あれ?社会的な弱者=貧乏人のための政党のはずがなんで所得の低そうな内陸部で弱くて沿岸部で強いの?
それくらいリベラルとアメリカの大多数の庶民とは相性が悪いということ。それは、リベラルのイメージが鼻もちならないエリートと重なることでもある。実際に特権階級の企業経営者と近いのは共和党であるにも関わらず、共和党は上手に大衆を味方にしてきた。ブッシュの、田舎人でも信仰心厚く、学が無くても決断に富むイメージがばっちりポピュリズム政治にはまった。海外から批判されても、TV討論で劣勢になっても、慎ましい庶民の味方のキャラクターにはそれほど失点にはならなかった。
あれ?ロッキード事件で逮捕されても選挙に負けなかった田中角栄と同じ?
いやいや、角栄の方がブッシュや盟友コイズミよりよほど魅力的だったでしょう。
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by phasegawa | 2004-11-07 01:54 | issue

いよいよ明日投票日

日曜のサンデープロジェクトでは、中絶と同性婚に反対するキリスト教原理主義者達が従来のマイノリティ重視の民主党からブッシュに続々と宗旨替えしており、共和党は「浮動票」ではなく、この「基礎票」を重視している、と言っていた。信者を1万人も収容するメガ教会が急増し、そこで家族ぐるみでありがたい説法を聞く週末が何よりも貴重な時間だと言う、熱心な人達。どうにも巨大な田舎国だ。
暫定政府が大攻勢をとの報道もある。米軍の攻勢は一般人の死とゲリラの増加を招くばかりとの指摘もあるのだが。毎度毎度の「テロには屈しない」がスローガンとすれば、テロがますます増えた方が士気が上がるということか。
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by phasegawa | 2004-11-01 21:12 | issue