長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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カテゴリ:review( 22 )

タケダ会長の私の履歴書

今日で連載終了。同族なのにというか、だからというか、言うことが潔かった。上の兄弟の急逝でたまたま回ってきた社長の椅子だったようだが、偶然を必然に変えた力は強かった。
医薬品と出版、どちらも規制に守られ、ぬるま湯になりがちな体質は似ている。

”早い話、もうける経営だ。もとより古い会社だから一応のフィロソフィーはある。それはあるが、商売、金もうけのフィロソフィーがなかった。私は最初から「銭、銭」と言っていた。何せもうけると。そして働けと。
自分のことはともかく、人が働いとらんのを見ると無性に腹が立つ。そういういやな性分だ。自分はのんきにしていて、人が「しんどい」といったらとにかく気にいらない。
それに、いくらお題目をつくっても実行しなければ意味がない。「医薬に集中しろ」といったところで、今までは「そうなんですが、これこれの理由で難しい」とかできない理由ばかりいうに決まっている。徹底して責任をとる人がいないのだ。ボトムアップだったのをトップダウンに変えて怒鳴りまくることにした。”(25日の日経)
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by phasegawa | 2004-11-30 10:37 | review

新聞小説

高村薫の連載を事実上打ち切りにさせて開始されたように見えるのだが、渡辺淳一がまたエロ不倫話で本領発揮しつつある。私も高村のハードさについていけず、渡辺にはつい目を通してしまっている。主人公は、昔は売れたが今はさっぱりの作家であり、閑職に飛ばされた編集者の話だった「失楽園」と既に設定から似ている。タイトルもすごい。「愛の流刑地」!あれは7年位前だったか。当時私は九州にいたが、新卒で入ってきた後輩と営業で同行した際に、彼が電車の中でおもむろに単行本の「失楽園」を開き出したのでびっくりした。「連載時も読んでたけど、あらためて読んでみたくって」。座って隣で読まれる本としては、ちょっとハラハラする。こんな若者の支持まで集めるのだから、連載時、都会の通勤電車の車中で日経を読んでいるおじさん達の盛り上がりはさぞ凄かったのだろうと思った。ただ、満員電車の中で同時に大勢のおじさん達がああいう話に夢中になっている様を想像するとなんだか怖い。あの波がまたくるのか。ピュアぶりで売れた電車男と対照的な悶々とする電車オヤジ達だ。
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by phasegawa | 2004-11-18 11:56 | review