長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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カテゴリ:business( 31 )

藤野社長の着眼

Rheos Capital Worksの藤野さんが「ファンドマネージャーになるためには」という書き込みをしていた。不労所得とかマネーゲームとか否定的な言われ方もする職業であるが、求められる資質は当社においてもほとんど変わらない。証券分析の知識の代わりに、商品知識や消費者の目線への理解が求められるくらいだ。

『スリッパの法則』の著書もある同氏の、何気なく見過ごしがちな日常の風景や現象から多くの情報を嗅ぎ取るセンスには、うまいなあといつも敬服する。スリッパ履きは、本の中でも言う通り雪の多い地域の企業であれば普通の習慣だったりするのだが、私にとってはありえない。オフィスではいつ誰に会うかわからないのだから。この点では儲かる会社の条件をクリアできているかも知れないが、先週UFJ総研から届いたメルマガ「伸びる会社の見分け方(2)」でも気になるチェックポイントが指摘されていた。いくつかピックアップするとこんなところ。

・会社の最寄駅の周りにはどんな施設があるか。
・すれ違う社員はこちらの目を見て、こちらが挨拶をする前にあいさつをするだろうか。
・なにかユニークな置物はないか、置いているならどのような意味があるのだろう。
・トイレは清潔か。
・コピー機のわきに、コピー用紙の包み紙が無造作に放置されていないか。
 (↑「これは、かなり重要なポイント。」らしい)
・会議室の時計は狂っていないか。会議室は清潔か。

会社所在地は簡単に変えられるものではないが、それ以外はむずかしくもなんともない。あたりまえのことをあたりまえにやるだけだ。会社の社風は些細な事象に現れる。「神は細部に宿る」というように。
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by phasegawa | 2005-05-17 10:16 | business

会議の感想

オペレーションは改善されてきているようだが、決算速報を出す精度が低いのは相変わらずのようだった。
現状の業績の把握すら覚束ない中小企業が上場を云々するのは順序が逆である。2000年に東証マザーズがスタートしたあたりで会社の体をなしていない弱小企業でも運良く資金調達を果たせたことがあったが、その後大部分が消えてなくなった。いずれまともな企業になれる可能性があったにしても、分不相応な超拡大主義事業計画を打ち上げてみたり、IRと言ってはどうでもいいリリースをスパムのように流してみたり、見苦しい厚化粧に精を出したり、結局IT相場の終焉と共に多くの企業のメッキが剥がれ市場退出を宣告されてゴミとなった。上場しない方が良い企業になっていたかも知れない。それでも、生き残るしぶといゴミもいるので、ならば俺だって、と思うゴミはなかなか減らない。「この会社は、資金繰りの都合上、市場からの調達以外に生き残りの道が残されていない切羽詰まった状況なのではないか。」と見られてしまったら、誰もそんな会社の株を買うとは思えないのに。大きなプロジェクトを成し遂げるために背水の陣の覚悟を持つのは何につけ意味があることなのかも知れないが、一方で、なにがなんでも上場、と選択肢を絞ることで、引っ込みがつかなくなるリスクは増して行く。
業績さえ良ければ多くの課題は乗り越えられるはずなだけに、当たり前だがそれがわからないほど怖いことはない。経営者が儲かっているかどうかを知らずに経営しているとすれば、高速道路で目をつぶって車を運転しているような自殺行為だ。そんな車に同乗しつつ呑気におとなしくしているなら、衝突事故で死んでも誰も文句は言えまい。
会社の存続を肯定するなら、儲かっているはずという希望的観測や無関心を改めた方がいい。儲かっているはず、の行き着く先は、儲かっていることにしておこう、といった問題先送りや粉飾行為につながりかねない。自分達のやっていることに自信を持つことは大事だが、間違っていないかどうかを不断にチェックしようとする危機意識も劣らず欠かせない。
儲かっているかどうかは自分の知ったことではない。自分は言われたことをしっかりこなしている。儲かっていないとすれば、自分ではどうしようもないことが原因なのだ、という責任転嫁も短期的に自分を正当化できたとしても、長期的には会社のためにならず、引いては自分のためにもならない。企業のあらゆる可能性を吟味したら固定費は存在しないはずであり、売上が足りない際の合理化対象に聖域はない。
会社が儲かっているかどうかにもっと多くの人達の注意が注がれて欲しいと願う。どんなにうるさく騒ごうとも騒ぎ過ぎということはないと思う。会社の規模が大きくなるほど、判断の遅れによる損失も大きくなる。説明責任を負う側も、不特定多数の一般株主に対して経営内容を開示する義務を背負おうというのだから、誰に対しても緊張感を持って明快な説明ができないといけない。社員にすらわかりにくい話をどうして社外の人が理解できよう。情報漏洩とかインサイダーとかを気にする以前の問題ではないか。
会社の方針のわかりにくさ、上司の指図に対する疑問、目指すべき目標、待遇に対する不満、そうしたモヤモヤを、「で、当社の現状の利益、直近の試算表は?」、「出てこないのは数字が悪いからではないの?」と誰彼となく質問することから糸口を見つけたらいい。自分のパフォーマンスの低さは棚に上げつつ、私自身もそうしているつもりだ。
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by phasegawa | 2005-04-09 23:00 | business
総じて出版社において編集部と営業部の意見は対立しがちなものらしいが、当社においてよく聞かれるのは、以下のようなところが代表的な意見だ。

[営業から編集に対しての要望]
・売れる本を遅れずに出して欲しい。
・大量の新刊が発売されている中での書棚での置かれ方を考えて欲しい。
・新刊の情報は早く知らせて欲しい。
・いつの間にかタイトルや定価が変わったりするのは困る。
・どういう経緯でその本を出すのかわからないことがある。
・原価や損益分岐はどうなっているのかはっきりした時点で教えて欲しい。
・読者のことを把握しているのは編集のはず(だから、編集者がどういう本が売れるか考えて欲しい)。

[編集から営業に対しての要望]
・企画に意見を言ってくれない。営業発の企画はないのか?
・企画に注文があるならば、早い段階で言って欲しい。
・自分が言ったこと、メールしたことはちゃんと頭に刻み込んで欲しい。
・わからないことがあるなら、そのままにせずに何でも質問して欲しい。
・それくらいのことは教えなくても知っていて欲しい。
・皆の前でいくら損したと晒されるプレッシャーの重さをわかってくれているか。
・消費者のことを知っているのは営業のはず(だから、営業マンがどういう本が売れるか教えて欲しい)。

どうしてこのような対立が発生するのか。理由はこんなところか。

・売れる本の企画を考えることは誰にとっても実にむずかしい。
・自分の意見を説得力のある形で説明すること、わかりやすい文書にすることは手間や時間がかかり、面倒。
・自分の常識と他人の常識は結構食い違う。
・自分の既知・未知、可能・不可能を自覚すること、他人に伝えることはなかなかできない。
・ミーティングする場が足りない。
・ミーティングしても準備不足で時間を有効に使えない。準備しようにも時間が足りない。
・一度動き始めたプロジェクトを途中で軌道修正するのは骨が折れる。
・動き始めたようでも予期せぬアクシデントが次々発生する。

なにも当社に限った話ではないように思うのだが、はっきりしているのは、同じ会社という運命共同体に在籍して役割分担をする以上、誰かを非難したところでその行為自体では儲からないのである。逆に、素朴な発言のつもりが、相手の感情を逆撫でさせてコミュニケーションの断絶という最悪の事態を招きかねない。

なぜ意見の対立が発生しがちであるのかをよく理解し、他人にこうしたありきたりの不満を簡単に言わせまいと厳しく自らに言い聞かせること。むしろ、人と人との思惑の食い違いが発生しがちな場所にこそ、チャンスがあり、頑張りがいがあるのだと前向きな姿勢を持つこと。各人のそうした心掛けが強い組織を作るための一歩だ。

それには、自分を反省し、しつこく自問自答できる謙虚さが必要である。ただし、謙虚がいいからと言って、自分が思ったことを遠慮し過ぎて言わなかったり、相手と面と向かって議論することを臆病がったり、そもそも会話に論理性が欠けているようでは、これまたプロジェクトの質を落とす原因になりかねない。

コミュニケーション力に長けた強い組織においては、売る側と作る側が各々の立場を深く承知していることに加え、両者を合わせたところの会社組織が、製品を買う側であるところの「市場」のことをもよく把握できていることであろう。
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by phasegawa | 2005-03-19 23:22 | business

月次決算

12月の月次試算表が1月14日に完成した。従来1ケ月もかかることがあっただけに大幅な時間短縮であり、ひとえに西藤さんの努力の賜物であるが、年の初めから嬉しいニュースである。月次決算は投資家のため、という意見も聞いたが、必ずしも社外の人のためとは思わない。今、自分の収入を依存している会社の財産状態や損益状態がどうなっているのかを知ることは、その会社の社員全員にとって意味があるはずだ。会社が儲かって現金が多くなれば、給料を増やすことができる。でも増やしすぎると、カネが足りなくなるから借金をしないといけなかったりする。そもそもカネがないと将来のリターンに向けた自社の投資活動を積極的に行うことができず、ジリ貧になりかねない。在庫や返品に気をつけろ、と言われても具体的な数字の推移を把握できないとピンとこないだろうし、今月がいくらの黒字・赤字かわかったら緊張感も違ってくるのではないか。上場会社であろうがなかろうが、社員数が1人だろうが1,000人だろうが、タイムリーな決算が不要な会社はありえない。次回は2月10日が目標だ。
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by phasegawa | 2005-01-19 18:03 | business

反対意見

ガヤガヤやっている当事者グループの外側に自分がいると自覚した時、自分が蚊帳の外に置かれたようでなんとなく不安な気分になる。
だから、自己主張として、当事者達が決めたり進めたりしていることに対して反対したくなる。

しかし、反対意見といっても、所詮議論の中身をよく理解しないままでの言葉尻を捉えた浅薄な指摘に過ぎなかったりするので、的を得た発言はなかなかできるものではない。

議論をオープンにして当事者と非当事者との境界を無くそうとする目的は、多くの意見を集めるためばかりではなく、後になって反対を言い出すのはなしね、と念を押す意味もある。

反対したいと思ったときでも、軽率にならないようにした方がいい。
自分が知り得たことは氷山の一角に過ぎず、実はまだ知らない背景や真相があるかも知れないとまず想像を働かせた方がよい。
事実をよく知った上で、或いは知ろうと努力した上で意見している、という姿勢を見せることがその人の信頼につながる。
威勢のいい攻撃的な反論よりも素朴な質問の方に発言者の事実に対する謙虚さと考える力を感じるものだ。
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by phasegawa | 2004-12-08 07:14 | business

会議

月に1度の会議。休憩なしに3時間近く続ける。時間対効果のような尺度があるとすれば、話を聞くだけなら30分程度が限度で、発言が自由としても2時間位でその場の結論を出すことがもっとも後味がすっきりできて有効なのではないか。

オフィスを引っ越して折角広い部屋が使えるようになったので会議の時間を増やすようにしているが、会議の運営状況にはまだまだ課題が残る。議論が盛り上がっていると言えるのか。時間をかけたなりに全員の意見を集約しきれているのか。経営者の考えが伝わり、会社の方向性について共通認識を持てているのか。

会議の場で自分の主張をもって参加者を納得させられるかという問題は、つまるところ事前にどれだけ情報を集めて自分の考えを整理できるかという点にかかっていたりする。方針に迷いがあったり、ノーアイディアで保留している部分が多いと、議論してもいたずらに時間を消費するばかりで出口が見えなくなりがちだ。

良い会社の条件とは良い会議が実現できているかということでもあろう。参加者による会議前の周到な準備と、プレゼン・発言の技術を研鑽する努力がなされていること、進んで議論に挑む気概が個々にあること、そもそも高いモチベーションを引き出す空気が存在しているかどうか。リーダーの責任が重いのは言わずもがな、試される点は多い。
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by phasegawa | 2004-12-02 09:39 | business

ICタグを学ぶ

業界団体の集まりで出版倉庫流通協議会からICタグの実験状況についてレクチャーを受ける。バーコードと異なる点は、1)電波帯域を使うので離れた場所からでも読み取りが可能、2)本に装着したチップに96バイト程度まで情報の書き込みが可能、といったあたり。
そうすると、単品管理が非常に簡単にできるようになる。例えば、書棚から本を取り出すことなく、また、パレット単位やダンボールの箱を開けることなく、感知器を近付けるだけで在庫状況が瞬時にデータで把握できてしまう。取引条件や流通経路をチップに書き込むことで商品を区分けし、精算や返品時の混乱を避けることもできる。
書店にとっては万引対策が重要であろうが、店頭購入時の履歴を書き込み、新古書店にも協力を仰げれば、万引した本を新古書店に売れない仕組みを作ることができる。
実用化にはかなり時間がかかりそうだが、夢のある話だった。
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by phasegawa | 2004-11-25 21:49 | business

コミュニケーション力

「俺があれだけ言ったのに、何を聞いてたんだ?」
「私がちゃんとメールに書いてたでしょっ!」
「君たち、なにもわかってくれちゃいない。」

こういう台詞が多い人は、自分のコミュニケーション力に過信がないだろうか。

コミュニケーション力の有無とは、ただ情報を発信している立場では決められない。自分が伝えたかったことを相手がどう受け止めているか、それが解って初めて確認できる。一生懸命、上手に丁寧に説明したつもりで、これでもう大丈夫だろうと思っても、なかなか人は思うように受けとめてくれるものではない。

・相手の頭の中、心の中で、自分が発信したことがどのように受け止められているかが解る。
・自分の観察力・想像力に自信を持てる。

これができて本当にコミュニケーション力があることになる。

自分は誤解していないか?一人合点していないか?

私も気をつけねばならない。
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by phasegawa | 2004-11-12 22:06 | business

会計を語る

月に1度の全員が集まる会議で、先月に引き続き会計の話をする。序盤に社員から「いきなりそんなこと言われてもわかりませんよ」と白けムードも漂う。できるだけわかりやすく説明したつもりだったが、どうだっただろう?
出版業の特徴は半永久的に返品があること。本を作って取次に出しておしまい、ではないのだ。戻ってきたら売上はマイナスになる。書籍在庫は増える。貸借対照表上は、売掛金が在庫に替わるような格好だが、売れない本をぼんやり出し続けているとすぐに在庫は増えてしまう。その増えた在庫を適性に評価する方法は何なのか?資産に対する適性な評価ができないと、期間あたりの良し悪しもわからない。だから、出版社の会計はとても大事と考えている。
そもそも、会社の良い悪いについて、もっと議論があってよいのではないだろうか。良い会社の定義とは何なのか?給料が高いこと、残業がないこと、従業員の顔がイキイキとしていること、作る製品が魅力的であること、などなどいろいろあるだろう。でも、英語で会計をaccounting(説明する)というように、会社を語る基本の言葉が会計だ。
社員の採用をしていると、とにかく出版社で働くことしか考えられない、という人によく出会う。そういう人は、出版社も所詮多くは株式会社であり、他の会社同様に利益を追求し、株主に業績を報告する義務があることをどれだけ認識してくれているか。いくら魅力的な文化を生み出していても、数字が悪ければどこかで破綻する。数字が全てとは言わないが、会社に雇われて働くというのに会社を語る言葉を持たないというのは、外国に行って日本をうまく説明できずに困るようなもので、本人にとってももったいないことと思える。
会社に対する理解が深まれば、会社の将来性をも占うことができる。将来性がわかるというのは、勤務先を選択する上で有力な判断材料になるはずだ。また、個人投資家として、これはという会社の株を買うことで儲けることだってできる。会社のことはわからないから、株などせずにお金は全て銀行預金、という考え方も実にもったいない。
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by phasegawa | 2004-10-28 21:50 | business

hlog開設

今更ながらmixiに入ったことを契機に、全然友人知人を増やしてもいないうちから今度は日記をブログにしてみた。新しいものに一応首を突っ込んでみたくなる性分なのだ。でも、元来が三日坊主の性格。果たして続けられるか。ボロが出るだけかも。
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by phasegawa | 2004-10-25 15:32 | business