長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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選挙終わる

青い沿岸部と赤くて広大な内陸部。開票速報番組などでずっと流れていたアメリカの地図だ。大統領候補を支持した層は見事に二極化されていた。5日の日経によれば、出口調査で
知性を重視する人の91%がケリー、
強い指導力を重視する人の87%がブッシュ、
経済重視の80%がケリー、
テロ問題重視の86%がブッシュ、
倫理観重視の80%がブッシュ、
教育重視の73%がケリー、
などのアンケート結果があった。なんと単純な図式。見出しには「再選支えた保守化の波」とある。人の選択はこうも簡単に二分されるものなのか?
16年前にマサチューセッツ州でケリーと副知事、知事コンビだったデュカキスがパパブッシュに敗れた時も、「いかにも自分はリベラルだ。今リベラルははやらない」と敗戦の弁を語っていた。その3年後の湾岸戦争短期終結で支持率のピークを迎えたパパブッシュがその後1年間に一気に景気を悪化させたと批判される中で翌年クリントンに政権を渡した。クリントンはITバブルの勢いで政権を2期続けられたが、パパブッシュ以前まで遡ってカーターを除けば、既に36年前から共和党政権=保守≠リベラルの流れになっていたのだ。
あれ?アメリカって自由の国じゃあなかったの?
そう、アメリカ民主党のリベラルとは、tolerateやgenerousのニュアンスで穏健派の概念。黒人、女性やマイノリティの人権を守り、労働組合にも配慮する。だから、社会福祉重視で大きい政府を志向する。
あれ?社会的な弱者=貧乏人のための政党のはずがなんで所得の低そうな内陸部で弱くて沿岸部で強いの?
それくらいリベラルとアメリカの大多数の庶民とは相性が悪いということ。それは、リベラルのイメージが鼻もちならないエリートと重なることでもある。実際に特権階級の企業経営者と近いのは共和党であるにも関わらず、共和党は上手に大衆を味方にしてきた。ブッシュの、田舎人でも信仰心厚く、学が無くても決断に富むイメージがばっちりポピュリズム政治にはまった。海外から批判されても、TV討論で劣勢になっても、慎ましい庶民の味方のキャラクターにはそれほど失点にはならなかった。
あれ?ロッキード事件で逮捕されても選挙に負けなかった田中角栄と同じ?
いやいや、角栄の方がブッシュや盟友コイズミよりよほど魅力的だったでしょう。
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by phasegawa | 2004-11-07 01:54 | issue