長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

会計を語る

月に1度の全員が集まる会議で、先月に引き続き会計の話をする。序盤に社員から「いきなりそんなこと言われてもわかりませんよ」と白けムードも漂う。できるだけわかりやすく説明したつもりだったが、どうだっただろう?
出版業の特徴は半永久的に返品があること。本を作って取次に出しておしまい、ではないのだ。戻ってきたら売上はマイナスになる。書籍在庫は増える。貸借対照表上は、売掛金が在庫に替わるような格好だが、売れない本をぼんやり出し続けているとすぐに在庫は増えてしまう。その増えた在庫を適性に評価する方法は何なのか?資産に対する適性な評価ができないと、期間あたりの良し悪しもわからない。だから、出版社の会計はとても大事と考えている。
そもそも、会社の良い悪いについて、もっと議論があってよいのではないだろうか。良い会社の定義とは何なのか?給料が高いこと、残業がないこと、従業員の顔がイキイキとしていること、作る製品が魅力的であること、などなどいろいろあるだろう。でも、英語で会計をaccounting(説明する)というように、会社を語る基本の言葉が会計だ。
社員の採用をしていると、とにかく出版社で働くことしか考えられない、という人によく出会う。そういう人は、出版社も所詮多くは株式会社であり、他の会社同様に利益を追求し、株主に業績を報告する義務があることをどれだけ認識してくれているか。いくら魅力的な文化を生み出していても、数字が悪ければどこかで破綻する。数字が全てとは言わないが、会社に雇われて働くというのに会社を語る言葉を持たないというのは、外国に行って日本をうまく説明できずに困るようなもので、本人にとってももったいないことと思える。
会社に対する理解が深まれば、会社の将来性をも占うことができる。将来性がわかるというのは、勤務先を選択する上で有力な判断材料になるはずだ。また、個人投資家として、これはという会社の株を買うことで儲けることだってできる。会社のことはわからないから、株などせずにお金は全て銀行預金、という考え方も実にもったいない。
[PR]
by phasegawa | 2004-10-28 21:50 | business