長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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いけんですか

この一週間で小泉さんの靖国参拝に関する高等裁判所の判断が3回あった。
9/29東京高裁、9/30大阪高裁、10/5高松高裁、いずれも原告敗訴なのだが、「私的行為で違憲の前提を欠く」、「職務行為で、憲法で禁止された宗教的活動にあたる」、「損害賠償請求に理由がない以上、憲法解釈をする必要はない」とマチマチだった。シロ、クロ、シロで、次は違憲の番ということかも知れない。

◆私的行為とする根拠
・参拝の3~4年後に首相が「個人として行った」と述べている
・献花代を私費で負担した
・二礼二拍手一礼はしてない 深々した一礼に過ぎない
・自己の信条に基づき行った宗教上の行為か個人の立場での儀礼行為である

◆職務行為とする根拠
・首相就任前の公約の実行
・公用車を使い、首相秘書官を伴っていた
・内閣総理大臣と記帳
・首相自身が私的と明言せず、公的立場を否定していなかった
・発言や談話に表れた動機は政治的

小泉さんとしては「なぜ違憲か分からない」、「理解に苦しむ」であり、年内の参拝時期を探っているらしい。最近は憲法を国民の生き方の規範としようなどといった動きもあるようだが、本来憲法の目的は権力者を縛ることではないか。その権力者が「なぜ違憲がわからない」と堂々とコメントするのは怖い気がする。高田さんが「『司法』はどこまで軽くなるか?」というエントリで書いている通り、本当に裁判所の判断に問題があるというなら、当の裁判官を弾劾したらいい。首相サイドが「(勝訴だから)上告できない、主文でないので残念ながら反論できない」と悔しがるのはなんだかなーという感じだ。

いやらしく思えるのは、いくら小泉さんが「職務でない」と繰り返したところで、説得力が欠けているところだ。中国・韓国への配慮はこの際どうでもいい。とりあえず本気で「私的」にしたいのならば、まぎらわしさを避けるために上記で職務の根拠にされていることくらい簡単に修正して実行できるではないか。カジュアルな格好で、SPだけ連れてタクシーに乗ってって、肩書は署名せず、本人が私的・私的・私的・私的と連呼したらいいのだ。行きたいんだったら、それくらい安いものではないか。それとも、今年行くかどうかという問題より、任期中に改憲に向けて道筋をつける方が優先順位が高いだろうか。民主党の前原さんは、「首相に公的も私的もない。参拝すれば公的だ」と言ったらしいが、それはいくらなんでも言い過ぎにも思える。
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by phasegawa | 2005-10-06 02:39 | issue