長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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衆院解散

先週、郵政民営化は切実に感じられないので争点になりにくいことを書いたのだが、無知をさらけて言うと、ひっかかっていたのが「国債消化」だった。
郵貯・簡保で約350兆円、うち120兆円が国債に向けられ、他の貸付等を含めても資産の大部分が国の借金に対して向けられている。それが民営化されれば、官の無駄な投資などではなく、民間の自由な知恵とノウハウによって、民間企業を始め利回りの高い運用先へ資金を有効に供給することができる筈、となる。では、そうなったら今度は誰が国債の引き受け手になるのか?個人か、海外の投資家か。

なんのことはない。国債が売れ残り、金利が上がり、国債価格が暴落して困るところが否応なく引き受けることになる。すなわち、それは現在の郵貯・簡保だ。自分達が抱える資産価値の毀損を避けたいと思えば、それを買い支えなくてはならず、そもそも自由な運用なぞできない。銀行が大口貸付先から逃げられないのと同じで、既に郵貯・簡保は国の借金を抱え込み過ぎたために身動きがとれず、結果として民営化されたとしても国の財政と運命共同体であり続ける。
だから、民営化したところで国の無駄使いは変わらない。もっと大事なことがあるというのが民営化反対論である。しかし、いくら財務省の影響下に置かれるとしても、国の借金問題がより白日の下に晒されることになるはずで、その意味で民営化は望ましいのだと思う。今からでも遅くないから民主党はこの論点から逃げない方がいいのではないか。世論ウケするパフォーマンスにかけては小泉さんは本当に上手なのだ。朝日の調査で支持率78%、不支持率8%を出したのは4年前のことだが、これからの1ケ月はどうなるのだろう。先日の橋梁談合問題で道路公団の副総裁まで逮捕させたことも小泉さんの意志と力によるものとする見方があり、なるほどと思った。(finalvent氏であるが、郵政の話題は参考になった。)
新聞各紙は概ね民営化賛成の論調なのだが、どうも安易に過ぎる気もしないではない。解散・選挙に伴い発生する国の費用は1,000億円だとか。それだけ税金使うのだから投票率も上がるといいけど。
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by phasegawa | 2005-08-09 03:04 | issue