長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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b0051385_1942236.jpg石材屋に発注していた、墓の改修工事の完了の連絡を受け、確認に帰郷する。明治27年建立とあるので、大きく手を入れたのは111年ぶりか、新潟地震以来の41年ぶりになる。古い墓故に骨を入れる窓が無く、納骨時はわざわざ最上段の重い石をずらさねばならない。見慣れた墓石であるが、新しい石が混じり、古い安山岩も磨くことで白っぽい印象になった。磨いても、永年かけて染み付いた蝋燭の跡は消えない。ガキの頃はお盆になると、日中にたわしで石を洗い、日没後親戚一同で提灯をぶら下げ墓参りしたものだった。蝋燭の光があたり一面に揺らめき、どこからともなく暗がりよりヌッと坊さんが現れ、短縮版の経を読んではまた忙しそうに闇夜に消えていった光景が記憶に残るが、そんな賑やかな夜の光景は今では見られなくなった。墓参者が減り裏ぶれた時世だからこそ、私も排他的になる気分は毛頭ないのだが、一族は細り、妻はこの墓を好まないし、子供は女だけだし、此処に入る可能性がありそうな人間はどうやらこの世に私一人しかいない。私が突如啓示を受けて浄土真宗以外の信仰に目覚めようものなら誰もいなくなる。隣近所の安全と先祖のために大きな墓を改修してはみたものの、後世のことを考えると、どうしたものかと途方に暮れもする。
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by phasegawa | 2005-07-24 19:45 | diary