長谷川新多郎の備忘録。最近は写真中心。


by phasegawa
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ナマ永守に会う

毎日起業家クラブ総会という場にて日本電産の永守社長が講演するというので1時間、話を聞きに行く。大方の内容は過去に何かで読んでいたではあった。以下、要旨。

第一に、会社の基礎においては、安易な道を選ばずに敢えて困難にぶつかり、下積みの過程も厭うべきでないこと。基礎がしっかりしていないと、会社の雪だるま理論は成り立たない。京都の一流料亭で修行するには、どんな一流の料理人も最初は下足番から始まる。靴を預かる際に番号札は使わない。客は帰り際に料理の感想をこぼすもの。客の顔を覚えられない者、客の感想を聞きだせない者はクビになる。1年以上は下足番を勤め上げた上で漸く次に皿洗いになれる。二流を選ぶならば、こんな苦労はない。

第二に、経営者が率先しないでどうすんだということ。100人いる人間をマッチにたとえると、3本程度は常に燃え続けている、80本は火をつければ燃える、残りの17本は湿気っているのでどうやっても燃えない。世の中に平均3%程度しかいない人間を採用するのは無理。自分が燃えて周りに火をつけるしかない。社長が自社の社員の質について愚痴を言う会社はつぶれる。

第三に、人の能力は学歴や学校の成績とは無関係であること。やる気があるかないかで人の力は100倍の差がつく。頭のいい奴ほど、すぐに先を読んで、「できません」、「無理です」と言う。頭がいいので、できないことを上手に証明してみせる。が、そういう存在が会社の成長を阻害する。日本電産では、「できない」と言う奴に、「できる」「できる」「できる」「できる」・・・とヘトヘトになるまで何百回も言わせ、「どうだ、少しはできそうな気がしてきたか?」と畳み掛けた。一見無謀なことでもあきらめずに挑み続けてきた人間が、優れた研究成果を出したり、今日幹部として会社を牽引している。

60歳を超えていても、想像通りのエネルギッシュな人。変わらぬ信念を聞かされ、元気を分けてもらう。
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by phasegawa | 2005-07-07 06:50 | diary